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結論
- AI音声入力でも、人名の漢字は高い確率で間違えます。3製品・計6回試して、正解は1回だけでした
- 製品を変えても解決しません。同じ製品でも1回目と2回目で結果が変わりました
- 現実的な対策は 「送信前に人名だけは目で見る」 です
実測:「齋藤」を6回入力した結果
業務メールの中に、旧字体の「齋藤」を入れて、AI音声入力3製品に2回ずつ読み上げました。マイク・部屋・声量はすべて同じです。
| 製品 | 1回目 | 2回目 |
|---|---|---|
| Notta | ❌ 斉藤 | ❌ 斎藤 |
| Typeless | ✅ 齋藤 | ❌ 斉藤 |
| Aqua Voice | ❌ 斎藤 | ❌ 斎藤 |
6回中、正解は1回だけでした。誤りは「斉」と「斎」の2種類に分かれています。
測定の全体はこちらの記事にまとめています。
分かったこと1:同じ製品でも、毎回結果が違う
一番意外だったのは Typeless の結果です。
私は Typeless を3ヶ月使っています。1回目に「齋藤」を正しく出したので、「使い込んでいるから学習しているんだ」と思いました。
2回目で「斉藤」に崩れました。
AI音声入力は、整形にAIを使っています。AIは同じ入力に対して、毎回同じ答えを返すとは限りません。
「1回試して正しく出たから大丈夫」は通用しません。
分かったこと2:普段直さない人ほど、見落とす
ここは自分自身への反省です。
私は普段、音声入力で出てきた文章をほとんど直さずに送っています。それができるくらい、ふだんの文章は正確だからです。
だから人名の誤りに気づきにくい。
| ふだんの文章 | ほぼ正確 → 直さない習慣がつく |
| 人名 | 高確率で誤る → その習慣のまま送ってしまう |
精度が高いツールほど、確認しなくなる。この構造が一番危ないと思っています。
分かったこと3:学習はするが、それを当てにはできない
使っている実感として、人名の漢字は間違いが多いものの、繰り返すと学習してくれるとは感じています。
ただし、上の測定のとおり、学習していても崩れることがあります。当てにはできません。
現実的な対策
| 対策 | 効果 | 手間 | 私はやっているか |
|---|---|---|---|
| ① 送信前に人名だけ目で見る | 確実 | 数秒 | これから徹底する |
| ② 宛名・署名は音声で言わず、貼り付ける | 確実 | 少ない | — |
| ③ 個人辞書に登録する | 高いはず | 登録の手間がかかる | やっていない |
| ④ 製品を変える | 効かない | 大きい | — |
① 送信前に、人名だけは目で見る
これが唯一、確実な対策です。文章全体を読み直す必要はありません。人名のところだけ見れば、数秒で終わります。
② 宛名や署名は、音声で言わない
メールの宛名や自分の署名は、音声で言わずに貼り付けるほうが早くて確実です。音声入力は本文にだけ使います。
③ 個人辞書に登録する
多くのAI音声入力には個人辞書の機能があります。Typeless も無料プランで使えます。
正直に書くと、私は登録していません。登録の手間がかかるからです。機能があっても使われない、というのは実際そうでした。
取引先が固定されていて、繰り返し出てくる名前が決まっているなら、登録する価値はあると思います。
④ 製品を変える
効きません。上の測定のとおり、3製品とも間違えました。
あなたはどうすべきか
| あなたの状況 | おすすめ |
|---|---|
| 社外メールで人名を頻繁に書く | ①を習慣にする。人名だけ見る |
| 取引先がほぼ固定 | ①+③。辞書登録の手間が回収できる |
| 宛名のある定型メールが多い | ②。宛名は貼り付け、本文だけ音声 |
| 社内チャットで名字だけ書く | 誤っても実害は小さい。①は緩めでもよい |
| 契約書・請求書など人名の誤りが許されない | 音声入力で書かない |
向かない使い方
- ❌ 人名入りの文章を、読み返さずに送る
- ❌ 「一度正しく出たから大丈夫」と判断する
- ❌ 議事録の出席者名を、音声入力のまま配る
まとめ
- 人名の漢字は、3製品・6回中5回間違えた
- 同じ製品でも毎回結果が変わる
- 精度が高いツールほど、確認しなくなるのが危ない
- 対策は「送信前に人名だけ見る」。数秒で済む
- 製品を変えても解決しない
私が普段使っているのは Typeless です。人名以外の文章は、ほとんど直さずに送れています。
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