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結論
| 条件 | 速度 |
|---|---|
| 考えながら話したとき(実務) | 233文字/分 |
| 原稿を読み上げたとき | 約300文字/分 |
| 日本語タイピングの一般的な目安 | 60〜80文字/分(速い人で100〜120文字/分) |
実務での音声入力は、タイピングの約2〜3倍でした。
ただし、この記事で一番お伝えしたいのは倍率ではありません。速さを決めていたのは、口ではなく頭でした。
測ったもの
私が普段使っている Typeless(AI音声入力)には、入力の履歴が端末に残ります。そこから集計しました。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 期間 | 2026年6月7日〜8月28日(約12週間) |
| 回数 | 149回 |
| 話していた時間の合計 | 114.5分 |
| 入力された文字数の合計 | 26,672文字 |
| 1回あたり | 平均46秒・179文字(中央値107文字) |
| 最も長かった1回 | 1,488文字 |
26,672文字 ÷ 114.5分 = 233文字/分 です。
⚠️ この記録はWindowsのPCで使ったぶんだけです。私はスマホとMacでも使っていますが、履歴が端末ごとに分かれていて合算できませんでした。回数と文字数は実際より少なく出ています。速度(1分あたり)には影響しません。
読み上げると300文字/分。考えながらだと233文字/分
別の記事で、音声入力3製品を同じ原稿で測りました(その記録)。
そのとき、約230文字の業務メールを読み上げるのにかかった時間は46秒でした。約300文字/分です。
| 速度 | 差 | |
|---|---|---|
| 原稿を読み上げる | 約300文字/分 | — |
| 考えながら話す | 233文字/分 | 約2割遅い |
同じ人間、同じ道具で、約2割の差が出ました。
この差は「次に何を言うか考えている時間」です。つまり——
音声入力の速さの上限は、話す速さではなく、考える速さで決まります。
だから「3倍速い」は、半分だけ正しい
音声入力の紹介でよく見る「タイピングの3倍」は、読み上げに近い条件の数字です。
実務ではこうなります。
| 作業 | 音声入力で速くなるか |
|---|---|
| 言うことが決まっている文章(定型の返信、報告、議事の要点) | 大きく速くなる |
| 考えながら組み立てる文章(提案、謝罪、難しい交渉) | 速くなるが、差は縮む |
| 一語ずつ吟味する文章(契約文言、公開文書) | ほとんど変わらない |
考える時間は、キーボードでも音声でも同じだけかかります。音声入力が削るのは「手を動かす時間」だけです。
もう1つ、速さに効いていたもの:直す時間
速度の計算には入れていませんが、実務ではこちらのほうが効いていました。
私は、出てきた文章をほとんど直しません。そのまま送っています。
以前、スマホ標準の音声入力やチャットツールの音声入力も試しましたが、精度が低くて使えませんでした。直さないと送れない文章では、速く話せても意味がありません。
| 話す時間 | 直す時間 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 標準の音声入力(以前) | 短い | 長い | タイピングと大差なし |
| AI音声入力(いま) | 短い | ほぼゼロ | 明確に速い |
音声入力の速さは、「話す速さ」×「直さなくていい割合」で決まります。どちらかが欠けると、キーボードに負けます。
ただし、人名の漢字だけは例外です。同じ測定で6回中5回間違えました。詳しくはこちら
あなたの仕事では、どれくらい速くなるか
| あなたの状況 | 見込み |
|---|---|
| メール・チャットの返信が1日に何十通もある | 大きく効く。定型に近い文章が多いため |
| 報告書や日報を毎日書く | 効く。言うことが決まっているため |
| 企画書・提案書を考えながら書く | 効くが、2倍には届かないと思ってください |
| 契約書や規程を書く | ほぼ効かない |
| すでにタイピングが120文字/分以上 | 差は小さい |
向かない人
- 1文字ずつ吟味して書く仕事が中心の人 — 速さの源泉が「手を動かす時間」なので、考える時間が長い仕事では差が出ません
- 出力を毎回丁寧に直す人 — 直す時間が消えないと、キーボードより遅くなることがあります
- 人名・固有名詞だらけの文章を書く人 — 人名は高確率で崩れます
この記事で測ったこと・測っていないこと
| ✅ 測った | Typeless(Windows)の149回ぶんの速度/原稿読み上げの速度 |
| ⚠️ 一般的な目安 | タイピング速度(60〜120文字/分)。私自身のタイピング速度は測っていません |
| ❌ 測っていない | スマホ・Macでの速度、他製品での長期の速度 |
まとめ
- 実務の音声入力は233文字/分。タイピングの約2〜3倍
- 読み上げは300文字/分。差の2割は「考える時間」
- 音声入力の上限は、考える速さで決まる
- 本当に効くのは直さなくていいこと。標準の音声入力が負けたのはここ
- 考えながら書く文章では、2倍には届かないと思ってください
私が使っているのは Typeless です。無料プランのまま使っています。
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